あらゆる現象をモデル化する
本クラスタでは、実世界の広範囲の対象や現象を数理工学的にモデル化し、システム設計?解析やコンピュータ?シミュレーションを通じて、問題解決を行うための理論と技術について教育?研究を行います。具体的には、感性やデザインまで含む広範囲な工学領域における、数理モデリング、形状モデリング、社会モデリング、環境モデリングなどのモデリング手法を学び、実問題を解決するためのモデルの構築と妥当性の評価について幅広い議論を行います。
研究分野
資源循環、低炭素社会、持続可能な交通など様々な環境課題に対して、数理計画法や統計解析など環境モデリングに関する手法を用いて解決をめざす研究を行います。
地球環境の問題を、過去の地球環境の変化や物質の移動?循環の観点から研究します。
地球誕生時の環境、生物による大気と海水の化学組成の進化、炭素と窒素の循環などを通して、将来の地球環境について考えます。
オーストラリアなどの乾燥地帯から北海道釧路湿原などの冷温湿潤地帯、都市域や農地の窒素循環、地球環境から地域の水環境までの物質移動まで幅広い研究を行っています。
画像や図形など、人間の視覚に関わる知的システムへの情報の入力と人間への提示、そしてそれらの構造の取り扱いに関する研究を行っています。コンピュータグラフィックスや画像処理、これらを総合した拡張現実感 (AR) 技術に関する広い範囲を扱っており、視覚に直接的に関係する計算幾何学やその技術的基盤となる数理モデルの構築と解析や最適化から取り組んでいます。
また、近年注目されているプロジェクションマッピングや、デジタルファブリケーション (3D プリンタの応用)、プロジェクタカメラ系などの応用研究にも取り組んでいます。
人間の感性やイメージを物理的なデザイン要素に翻訳し、使いやすく魅力的なインタフェースデザインや製品デザインを設計するための知識やそのデザイン方法論を高度な情報科学と感性工学の融合により研究します。
景観生態学では、人間も生態系の一員としてとらえ、地形、植生、土地利用などの自然?社会環境の現地調査結果と、衛星画像、空中写真、数値地理情報などの空間情報を、地理情報システムを用いて有機的に連関させ、持続可能な土地利用計画を研究しています。
アジア地域では歴史的にみても、都市に農地、特に水田が混在することで、都市住民は様々な効用を享受してきました。多くの地域で、集落と後背農地の間には、生物資源の循環を通じた相互依存の関係がありました。拡大するアジア都市圏でも、縮退する日本の都市圏でも、宅地と水田?畑地?空地が混在する郊外が人々の主要な生活圏です。既存の線引都市計画をこえて、都市と農地の混在の効用を最大化し、生じる環境問題を最小化するような、都市農村融合戦略を検討していきます。
音声や画像、動画、自然言語、センサなどの「メディア」を活用した認識?理解の知的技術によって、人と人、人と機械の協働を豊かなものにするための研究を行います。
使いやすく魅力的なインタフェースデザインや製品デザインを具現化する上でユーザ?人間の特性を理解することが必要です。さらにそれらを活用するためのシステムを、高度な情報科学と人間科学の融合により研究します。
担当教員
氏名 | 役職 | キーワード |
---|---|---|
今井 敏行 (イマイ トシユキ) |
教授 | 数理工学、 アルゴリズム論、 計算幾何学 |
原田 利宣 (ハラダ トシノブ) |
教授 | デザイン方法論、デザイン企画?調査分析、プロダクトデザイン、データマイニング、形状処理、感性工学 |
吉田 登 (ヨシダ ノボル) |
教授 | 産業メタボリズム、持続可能な生産と消費、産業転換 |
曽我 真人 (ソガ マサト) |
准教授 | ヒューマンコンピュータインタラクション、学習支援、スキル学習、仮想現実感(VR)、拡張現実感(AR) |
床井 浩平 (トコイ コウヘイ) |
准教授 | コンピュータグラフィックス、リアルタイムレンダリング、ビジュアルエフェクト(VFX)、バーチャルリアリティ(VR) |
原 祐二 (ハラ ユウジ) |
准教授 | 緑地環境計画、都市農村計画、循環型社会 |
山本 祐吾 (ヤマモト ユウゴ) |
准教授 | 資源循環、低炭素社会、都市代謝インフラ、エネルギー?物質フロー分析、ライフスタイル転換 |
西村 竜一 (ニシムラ リュウイチ) |
講師 | 音声対話、音声認識、インタフェース、Webシステム |
松延 拓生 (マツノベ タクオ) |
助教 | ユーザエクスペリエンス、人間工学、ヒューマンインタフェース、ユーザビリティ |