『2011~2013年行動宣言』の公表にあたって
和歌山大学長 山本健慈
2009年8月、学長に就任した私は、2010年4月からの第2期の中期目標の前文(大学の基本的目標)のなかに、任期中の大学運営の基本姿勢を表現しました。
就任当初、この前文をさらに理念的に高めた「和歌山大学憲章」を教職員、学生の参加で策定し、和歌山大学構成員協同でめざす長期的な目標とすることを考えました。
しかし、大学運営に実際に携わるなかで、今日高等教育をめぐる社会的状況は、きわめて流動的であり、そのなかで長期的目標を策定するプロセスにエネルギーを割くことは、かならずしも適切ではないとの判断に至りました。
それよりも第2期の中期目標?中期計画の各項目の達成をめざしつつ、これらを「達成すれば、どのような大学となるのか、どのように社会への貢献ができるのかのイメージ」を明らかし、リーダーシップを発揮することが学長?役員会の責任ある態度であると考えるに至りました。
そのような立場から、昨年8月以後役員会、学部長懇談会、副学長等懇談会、課長?事務長懇談会等で意見交換を繰り返してきました。
以上の経過をへてこのたび役員会としてとりまとめたものが、『2011年~13年行動宣言』です。
私および役員会は、第2期中期目標および課題の達成のための努力を基盤としつつ、「行動宣言」に示した課題の実現に全力を尽くしたいと思います。