- 論文の概要
- 東日本大震災では,行政自体が被災したことにより「公助の限界」が明らかとなり, 自助,共助および公助がうまくかみあわないと大規模広域災害後の災害対策がうまく働かないことが認識された. 防災意識の向上や自分の住んでいる地域を理解することを目的としたまち歩き型の防災マップづくりが,日本各地で行われている. 防災マップづくりは,参加者の防災意識の向上に貢献することが確認されており, 地域コミュニティにおける自助,共助の能力向上が期待できる. 防災マップづくりは,単に防災情報を収集するだけでなく,防災マップづくりを通したコミュニケーションや, ワークショップなどでの発表による地域全体の意識向上も目的である. そこで,我々はまち歩き型の防災マップづくりを一貫して支援するWebGISシステム「あがらマップ」を開発してきた. あがらマップは,まち歩きによる情報収集,防災マップづくりおよび発表までの, 一貫した支援が可能であり,効率的な作業支援に寄与することを確認している. 本稿は,あがらマップを使った防災マップづくりの実験の後日調査により, 実験協力者の防災意識がどのように変化したかを調査した結果を述べる.
- 提案手法の概要
- 発表時の様子
- 受賞時の様子
支部大会奨励賞:榎田 宗丈さん(大学院1年)
論文名:「まち歩き型防災マッフ?つ?くり支援システムの利用による防災意識への影響」
学会名等:2017年度 情報処理学会関西支部 支部大会
2017年9月26日