デザイン科学クラスタ 博士前期課程2年生 椛島充智さん (2016年5月)
大学院へ進学した理由は何ですか。
就職のために、自分の能力を高めたかったからです。高専から編入して、建築について研究をしているのですが、大学院では、多様なシステム工学に関する講義科目から選ぶことができ、自分の専門分野以外のことも学べるので、様々な視点から建築について学ぶことができました。
Q2. 研究内容について教えてもらえますか。また、研究内容に関して行われた学外発表についても教えてもらえますか。
格子の寸法と印象の関連について研究を行っています。実際にいくつかのパターンの格子を製作して実験を行っています。結果から、格子の寸法によって屋内外差が生じ、同じ開口率でも、屋内側と屋外側の印象が異なること、安心感と落ち着きは、見通し率が違っても、幅の割合が同じであれば、近い印象を受けることが分かりました。
これらの屋内外差や幅の割合を活用することによって、目的や空間に合わせた格子を計画できると考えています。学外発表については、日本建築学会の全国大会にて発表を行っています。
Q3. 大学院での授業についての印象を教えてもらえますか。
広く工学に関する知識が得られるとともに、情報系と建築系が関連づけられたIT技術を使って建築の分析を行う授業があるなど、異なる視点を組み合わせたり、別の観点からの研究方法やアプローチが学べるので、新鮮でした。
Q4. 大学院生の生活をどのように過ごしていますか。
学部生の時に比べると、自由な時間が多いですね。時間の有意義な使い方について考えるようになり、計画的に行動するようにしています。
Q5. 後輩学生へのメッセージをお願いします。
学生のうちは、時間も取りやすいと思うので、美術館に行って絵画を見るなど、芸術に親しんだり、様々な場所や空間を体験することが重要ですね。あと、英語を学んでおくとよいと思います。