知的モデリングクラスタ 博士後期課程1年生 藤野晃博さん (2016年5月)
Q1. 博士後期課程へ進学した理由は何ですか。
生き物や自然環境について関心があり、進路について考えるようになった学部4年生~博士前期課程(修士)1年生の頃からは、研究者になりたいと考えていました。
Q2. 研究内容について教えてもらえますか。また、研究内容に関して行われた学外発表についても教えてもらえますか。
様々な実験や分析の方法をはじめ、いろいろなことを学びながら得た知識と技術をもとに、専門分野のみでなく、専門を生かして幅広く応用のできる研究テーマについて取り組んでいます。修士論文では、水中に生息する昆虫類のヘビトンボについて、水質に含まれる重金属類との関連を調べました。河川の護岸工事が行われていると成虫になりにくく、調査に出かけて行ってもなかなか見つからないこともあり、大変でした。他の研究室に所属していた友人が河川の生態系に詳しく、調査を手伝ったりしたことも、参考になりました。
研究の成果については、国際会議では英語で発表を行いました。発表は緊張しましたが、発表後にお茶の時間やレセプションがあり、参加者の方々とも交流することができました。司会の方からセッション全体に関する講評があり、今後の研究の発展を期待するといった内容のコメントをいただけたこともうれしかったです。
Q3. 大学院で研究を続けることについての印象や大学院での生活について教えてもらえますか。
研究室は、実験の設備が整っていて、先生とも相談しやすいです。先生は、海外の方々との交流があり、研究の進め方や取り組み方が、大変参考になります。身近に、ロールモデルといいますか、目標となる人が存在することは、とても大切だと考えています。オーストラリアのブリスベンに1週間滞在したことがあり、海外でも研究を行ったりして働いてみたいと思いました。それには英語が必要なので、これから勉強します。
Q4. 後輩学生へのメッセージをお願いします。
学生である間に、人脈づくりを行っておくことをおすすめします。学生の時に培った理系のネットワークはとても大切だと考えています。学生時代の友人が、社会に出てからは仕事仲間となるわけですから。好き嫌い、といった感情だけでなく、視野を広く持って、人とのつながりを広げていくとよいと思います。生き物や自然環境は、すべてがつながっているので、私たちも、その中で、いろいろな人に助けられながら、存在しているのではと考えています。いい人に会うことも大事ですね。