和歌山大学教育学部
目 次
和歌山県教育委員会との連携事業
沿革
和歌山大学教育学部と和歌山県教育委員会との連携事業は,平成11(1999)年に連携協議会が設置されて活動を開始し,いくつかの変遷を経て,令和5(2023)年度以降は「地域連携4事業」として活動を継続し現在に至っている(組織図参照)。とくに「共同研究事業」に関しては,地域に根ざした教員養成学部としてのパワーアップと,地域の教育の発展と充実に寄与する試みとして,学部の特徴を生かした活動と位置づけて重点的に取り組んでいる。これは,連携協議会のもとで平成21(2009)年度よりスタートした「実践的地域共育推進事業」を母体とし,「大学近隣の市町村教育委員会?公立学校との連携推進事業」や「附属校との連携による実践的研究?実践的教育活動」などを含めて拡充した取り組みを,平成30(2018)年度より現在の名称に改称したものである。
連携事業の内容
1.教育ボランティア
学生が公立小?中学校や県立学校へ出向き,授業補助や部活動の指導補助,放課後の学習支援など,様々なボランティア活動を行うものである。これらの活動を通じて,学生が学校現場への理解を深め,教員としての資質?能力を実践的に身につけることが期待されている。
2.教育実践による地域活性化事業
「小規模校活性化支援事業」「へき地?複式教育実習」「小規模校実習」の3事業からなる。いずれも,ホームステイの受け入れなどを通じた地域の方々の協力のもとに,学生や院生が現地に滞在して様々な教育活動を行うものである。小規模校活性化支援事業は,学生が県内の小規模校に出向き,運動会の準備補助や学習支援などの活動を行う。へき地?複式教育実習は,教育学部3年生を対象に2週間の教育実習を行う。小規模校実習は,教職大学院の授業実践力向上コース必修科目「小規模校支援」と関連づけた2週間の実習である。いずれの事業も,学生や院生が小規模校の現場を様々な形で体験することで,教員としてのさらなる資質?能力の向上や地域の活性化に寄与することが期待されている。
3.ミュージアム活動
学生が県立の博物館などにボランティアに出向き,展示活動や教育?広報活動の補助などを行うものである。こうした活動を通して,学生が社会教育の場としての博物館などの業務を理解し,その経験を教育などの様々な活動に役立てることが期待されている。
4.共同研究事業
大学教員と初等?中等教育に携わる教員が,様々な教育の課題に関して実践的な共同研究を行い,その成果を報告書にまとめるとともに,成果報告会において発表を行うものである。この取り組みを通じて,初等?中等教育と高等教育の研究交流を推進し,その成果を双方の教育現場に還元することが期待されている。
和歌山市教育委員会との連携事業
沿革
和歌山市教育委員会とは,平成23年に包括的な連携協定を結んで以降,教育実習?ボランティア派遣?現職研修などで連携?協働を進めてきており,教員養成?研修の各分野で大きな成果を生み出している。総会に当たる「運営協議会」には教育委員会から教育長をはじめ,各課の課長,大学からは学部長をはじめ,副学部長や関連委員会の委員長,附属学校の校長?副校長が出席し,年に2回の協議会を開いている。
ボランティア派遣事業
市教育委員会がボランティアの派遣希望を集約し,大学でボランティア登録をした学生を派遣するという仕組みが平成24年度から稼働している。
ボランティア派遣事業(学習補充教室推進事業)報告は こちら
(URL:http://www.wakayama-u.ac.jp/edu/facultyofeducation/publication/itaku.html)
公立学校での教育実習
上記連携協定に基づき, 市立の学校園における教育実習を系統的に行っている。教育実習のほか、2年次必修科目である教育実地研究Ⅱ(小学校?中学校?幼稚園で1日ずつの観察実習)に参加。
和歌山県内教育委員会との連携事業
教育学部連携協議会
和歌山県内の教育委員会と連携し、学外の意見や教員養成に対する要望等を聴取する仕組みを設けている。