A015 液体クロマトグラフ質量分析装置(HPLC ESI-MS)
規格:サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)(Thermo Fisher Scientfic Inc.) ?LCQ Fleet 資料分離用高速液体クロマトグラフUltimate3000
概要:現在は、液体クロマトグラフは接続せずに、主にエレクトロスプレーイオン化(ESI)法あるいは大気圧イオン化(APCI)法による質量分析計として利用しています。ESI法では電気伝導性の測定溶液を細管に通して高電圧を印加し、大気圧で噴霧された帯電した均一で微細な液滴から溶媒が蒸発して試料分子のイオンが生成すると考えられています。このイオン化法は、生体関連物質や難揮発性の試料、あるいは熱的に不安定な試料などの測定に有効です。また、APCI法は、ESI法と同様に測定溶液を噴霧しますが、数百℃に加熱した送液管を通した試料溶液を窒素ガスと共に噴霧して気化し、噴霧口近くに設置した針電極で数kVの電圧を印加することによりコロナ放電を起こして溶媒や試料分子等をイオン化する方法です。このイオン化法では幅広い極性の化合物の測定が可能ですが、熱に不安定な試料には不向きです。測定溶媒は低極性溶媒まで使用できます。ESI法、APCI法共に測定範囲m/zは15?2000。
付帯条件:溶媒等については利用者が準備すること。使用できる溶媒が限られるので、要相談。使用後は必ず元の設定?溶媒に戻しておくこと。
注意事項: