公開日 2015年06月24日
観光情報学会第10回研究発表会における発表に対して,コミュニケーションデザイン研究室の今村美聡さんが研究発表会奨励賞を受賞しました。
- 所属:コミュニケーションデザイン研究室
- 氏名:今村美聡さん(デザイン情報学科)
- タイトル:スマートフォンを用いた高野山町石道案内システムの開発
- 学会名:観光情報学会第10回研究発表会
- 受賞名:研究発表会奨励賞
- 詳細情報
研究概要
2015年,高野山は開創1200年目を迎え,高野山の参詣道の一つである町石道への関心が高まっています.町石道は,慈尊院から高野山へ約22km続く高野山の参道であり,世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部です.1町ごとに道しるべとして町石と呼ばれる高さ3mほどの石が建てられています.各町石に大変面白い由来があり,現在は町石に詳しいガイド(語り部)を同行しなければ由来を知ることは難しい状況です.
私たちは,気軽に町石道の由来を知ることができるシステムが必要だと考え,町石の由来を解説するシステム「ぽーたりべ」を開発しました.「ぽーたりべ」は,利用者が町石道を散策中に,スマートフォンで案内を配信します.「ぽーたりべ」の開発の課題として,山道でのスマートフォン操作は危険であることと,世界遺産である町石道には看板や機材を設置することができないことです.これらの課題の解決を目指して,我々は音声案内とGPS機能を組み合わせた高野山町石道案内システムを提案しました.