【開催レポート】ワダイノLIVE第2回 「難解な作業は不要!あなたのアイデアからアプリが自動でできあがる? ?プログラミング自動化 新時代の幕開け?」
公開日 2024年06月22日
ワダイノLIVE第2回 「難解な作業は不要!あなたのアイデアからアプリが自動でできあがる? ?プログラミング自動化 新時代の幕開け?」を下記のように開催しました。
話題提供|伊原 彰紀(和歌山大学システム工学部 准教授)
開催日時|2024年6月19日(水)19時?20時30分
開催方法|南海浪切ホール4F研修室1での対面およびオンライン講演(ハイブリッド開催)
参加者数|オンライン参加者39名 会場参加者30名 合計 69名
講演内容|生成AI「ChatGPT」の仕組み、および生成AIによるプログラム自動化をわかりやすくご説明いただきました。また、プログラミング自動化の新しい可能性についてもご紹介いただきました。
伊原先生からサロンでの講演後、下記のように感想と追加のコメントをいただいていますので、ご紹介します。
① 講演を終わってのご感想、参加者の皆様へ何かございましたらご記入ください
このたびは、講演にご参加いただき誠にありがとうございました。私の専門分野であるソフトウェア工学から、昨今注目を浴びている生成AI「ChatGPT」の仕組み、および生成AIによるプログラム自動化の簡単な概要を紹介させていただきました。プログラミング自動化の新しい可能性についてご紹介できたことを大変嬉しく思います。皆様の熱心なご質問やご意見から、プログラミング自動化に対する関心の高さを改めて感じました。技術の進歩により、誰でもアイデアを形にする時代が到来しつつあります。今日の講演が、皆様の創造力をさらに引き出し、素晴らしいアイデアを実現する一助となれば幸いです。
P.S.こちらの感想は生成AIを使用して作成したものではございません、ご安心ください。
② ここが言い足りなかった(補足や参考資料に関する言及など)
プログラミングの実演や、実際に手を動かす時間を確保できればもっと実用的な講演ができたかもしれません。
もし次回に機会をいただければ、演習も盛り込んだ内容を検討できればと存じます。
③ 参加者の皆様からのご質問に対する回答
オンラインでいただいた質問で,当日にお答えできなかった質問を一部回答させていただきます.
質問1:「入力データの収集する上で著作権?ニュースソース先の利益を損なう恐れが懸念されていますが開発者の矜持についてはどう思われますか?」
回答1:ご質問にある「開発者」は著作物の提供するサービスをつくる開発者,または著作物を利用したサービスをつくる開発者のどちらの立場とも捉えることができます.他人の著作物を利用することで著作権所持者に利益が発生するように,著作権の所持者の敬意を払うことは忘れてはいけないと思います.質問の意図を汲み取れていなければ申し訳ありません.
質問2:「興味深いご講演をありがとうございました。私もプロンプトの優劣が回答の優劣を左右することは実感しています。さらにはプロンプトによる質問(指示)を繰り返すことにより回答の精度が上がることも実感していますが、それも含めてプロンプト力を向上させるためのヒントやアドバイスをお教えいただけないでしょうか。」
回答2:講演の中でもご紹介させていただきましたが,プロンプトエンジニアリングガイドをご確認ください.
その上で,ユーザが満足できる出力を得るためには,情報漏れなく,曖昧な説明を避けたプロンプトの作成を心がけることが重要です.これはソフトウェア工学において「要求文書」を作成するために重要とされています.
質問3:「 会議メンバーにAIのアバターを参加させることは可能でしょうか。ファシリテーターをお願いするのは可能でしょうか」
回答3: 私が最近参加するオンライン会議では,書記作業をエージェントに任せてしまっている会議がいくつかあります.今後は,ファシリテーターを担うエージェントも登場してくる,またはすでに登場しているかもしれません.
質問4:「門外漢にも分かりやすい説明ありがとうございます。 学生さんがレポートや英作文に利用する時、まるっきり利用だと教員は出来すぎで気がつくのですが、「少し下手な英語にして」と入れられたり、出来た回答を自分で一部下手に変更されたりしたら、ズルを発見しにくくなり、いたちごっこだな、と思います。利用したかの発見ソフトの精度がまだ安定していないのもあり、 教育上、生徒、学生さんが生成AIを万能のように勘違いしていることに危機感を覚えます。ハルシネーションなど、利用上の注意もしっかり教えないと、思います。グーグル翻訳機能などが出た頃は、少しずつ入力で面倒だからかさほど利用しなかったのに、生成AIは簡単な質問でたくさんかなり見事な回答を出すので、利用が急速に広まりました。その分教育もしっかりしないとと思います。」
回答4:学生のズルを教員が目視で点検するのは時間も労力もかかるため,私は私自身も学生のレポート点検で,学生間のレポートの類似度,ChatGPTの結果と学生のレポートの類似度を自作のプログラムで算出し,剽窃がないか確認しています.私の経験では,ある程度は発見できていると思っています。
以上