5月のワダイノカフェ「読書はどのように、なぜ変わったのか?」
公開日 2019年05月31日
2019年5月29日(木)、本屋プラグ(和歌山市万町4)でワダイノカフェ2019 vol.1を開催しました。
今回は、和歌山大学教育学部教授の佐藤和正さんに、大きな変化のあった平成の読書事情にについてお話をうかがい、平成を振り返るとともに未来の読書についても考えていきます。
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読書はどのように、なぜ変わったのか?-平成の時代の読書、令和の時代の読書-
昔は、教養を養うためであったり、生き方を本を読むことで考えるようになっていた等の役割があったが、今は、趣味としての読書、暇つぶしであったり、友達との話題作りのために読んでいるというような変化がみられる。
こうした読書の役割が変わってきたのにはその時代背景が大きく関わっているそうなのです。
また、読書の役割が変わったことで人気のある作者?本の内容が変わっていったり、作家と読者の関係の変化などで、夏目漱石や樋口一葉などお札になるような文豪は、今や現れないかもしれないそうです。
佐藤先生が、読者と作者の関係の変化を感じたエピソードとして、休業宣言した作家がネットでたたかれていたというものでした。
このことから、作者に対しての敬意が欠け、身近な友達のように思っている、というように関係が変化しているそうです。
先生から、昔を今の読書事情の変化についてお話を伺ってきました。
先生からのお話を伺った後は、参加者の方からおすすめの本を紹介していただきました。
持参した本を紹介してくれた人、本は持ってきていなかったが自分の印象に残っている本を紹介してくれた人といましたが、皆自分のおすすめの本の概要やその本を知った経緯、おすすめの理由を熱く語って下さいました。
おすすめの本は、自分の職業に関連する本であったり、YouTubeで興味を持った人が書いた本、子供の頃から好きだった本等それぞれの理由があり、これも佐藤先生が言っていた読書の役割の変化によるものかなと感じました。
参加者の方からは、大学の先生の話を聞けるだけでなく、他の皆さんのおすすめの本を知れてよかった。他の方がおすすめした本も機会があれば読みたいと思います、等の感想をいただき、とても楽しまれた様子でした。
また、中には、今回紹介されていた本を、会場である本屋プラグさんでさっそく購入された方もいらっしゃいました。
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