ダブルメジャー制で最先端複合技術を学ぶ
システム工学部
Faculty of Systems Engineering
Feature 学びの特色
近年、科学技術はますます発展し、斬新な技術や新しい領域が次々と生まれています。そのような状況に対応するため、本学部では、幅広い3つの領域で8つのメジャーを設けています。それぞれ、応用理工学領域は3つ、環境デザイン学領域は2つ、情報学領域は3つのメジャーで構成されます。
エネルギー、環境、情報のように、複数の専門分野の成果を複合的?横断的に応用することが増えている現代において、ダブルメジャー制は時代の要請に応えた制度であると言えるでしょう。学生は、思い描く進路や興味?関心に適した2つのメジャーで学び、複合的な専門知識?技術を身に付けます。
より高度な専門性を身に付けるとともに他分野理解を深化させるために、学部4年間と博士前期課程2年間をシームレスに学修することのできる6年制を選択することが可能です。
Major 選べる3領域8メジャー
応用理工学領域
ロボティクスメジャー
ロボットを、学ぼう、創ろう、動かそう
ロボティクスメジャーでは、ロボットなどに代表されるメカトロニクス機器を効率的に設計し安全に運用するための技術に関する教育と研究を行います。対象となる分野は幅広く、ソフトウェアからハードウェアまで、機械+電気+情報をバランスよく学びます。
応用理工学領域
電子物理工学メジャー
物質科学を学び光と電子を操ろう
電子物理工学メジャーは、物理学、光工学、電気電子工学、材料工学などの分野を扱います。物質科学に関する基礎を身に付けたうえで、フォトニクスやエレクトロニクスの材料開発から応用技術を学びます。
応用理工学領域
化学メジャー
ナノの技術で物質?材料を理解?創造する
身の回りでは、原子や分子の結びつきにより生命活動やさまざまな物質?料形成が行われています。化学メジャーでは、このような生命活動に関わる物質や、身の回りの物質?材料の性質を理解し、その創造や性能の発現、産業への応用に関する技術について学びます。
環境デザイン学領域
環境科学メジャー
持続可能な社会に貢献する知識と技能を学ぶ
環境科学メジャーでは、環境を守り、育て、次世代に継承する人材の育成をめざして、環境破壊を未然に防ぐ、自然災害から命や暮らしを守る、地球温暖化に対応する、美しい風景を創造するなど、持続可能な社会の実現に貢献するための知識と技能を学びます。
環境デザイン学領域
建築?ランドスケープメジャー
地域や自然と調和する建築をデザインする
環境に配慮した建築について、インテリアデザインから都市計画まで、身近な自然から森林まで、様々なスケールや地域における環境と生活空間を対象として、自然と調和する技術や建築設計、地域づくりについて学びます。
情報学領域
情報システムデザインメジャー
人と社会の基盤となるDX時代の情報システムの探究
人や社会を豊かにする情報システムを企画?設計?開発する能力を身に付けます。情報技術に支えられた社会の仕組みを知り、新しい情報システムの可能性を探求するために、ソフトウェア開発や高度なコミュニケーションについて学びます。
情報学領域
ネットワークコンピューティングメジャー
あらゆるデータを統合活用する高度情報ネットワークの探究
あらゆる人やモノがネットワーク接続されるデジタル社会において、人や社会を守り、新たな価値を創造する技能を身に付けます。インターネットやモバイル通信だけでなく、センサを社会活用するIoT、情報セキュリティ、ネットワーク分析などについて学びます。
情報学領域
クロスリアリティ?情報デザインメジャー
現実世界と仮想世界を融合する創造情報工学の探究
現実世界と仮想世界(メタバース)が融合する時代に向けて、現実世界に働きかけるロボティクス、メタバースを実現するコンピュータグラフィックス(CG)、それらと人をつなぐ仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、ならびに情報デザインについて学びます。
Career 進路?就職先
主な就職先
製造業
クボタ、島精機製作所、シャープ、スズキ、大日本印刷、ダイハツ工業、トヨタ自動車、日本たばこ産業(JT)、菱岡工業、ファナック、三菱電機、淀川製鋼所、ローム、東京エレクトロン、象印マホービン、荏原実業、コクヨ、他
情報?通信業
SCSK、NTTデータ関西、カプコン、紀陽情報システム、サイバーリンクス、JR西日本ITソリューションズ、Sky、西日本電信電話(NTT西日本)、ヤフー、京セラコミュニケーションシステム、オービック、ソフトクリエイトホールディングス、他
建設?不動産?設計等
大林組、三洋住宅、住友林業、積水ハウス、大成建設、大和ハウス工業、竹中工務店、奥村組、きんでん、フジ住宅、他
公務員
気象庁、国土交通省近畿地方整備局、林野庁、和歌山県庁、大阪府庁、京都府庁、兵庫県庁、和歌山市役所、大阪市役所、堺市役所、他
Pickup ピックアップ授業
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電子物理工学実験A·B
本実験では、複数の実験課題を通して実験技術の修得を目指すとともに、実験を行ううえでのマナー、実験装置?計算機の扱い方、計測機器の正しい使用方法などを習熟します。 電子回路やセンサーの仕組み、光や物質の性質を定性的及び定量的に観測することにより、自らの実験によって法則や事実を確かめ、電子物理工学に関する知識を深めます。 実験結果のまとめや結果の考察を実践することで、科学的思考や問題解決能力を養成し、研究室配属後、さらには研究開発の分野へ就職する際に必要なスキルを身に付けることができます。
担当教員
秋元郁子准教授
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最新情報技術概論
本講義では、情報技術に関する最近の研究動向及び研究成果が活用されている事例について学びます。 さまざまな分野における教員がオムニバス形式で、各自の専門分野やその関連分野における最前線での研究の取り組みや、最新の情報技術が活用されている事例について解説します。これにより、システム工学部を構成する3つの領域(応用理工学領域、環境デザイン学領域、情報学領域)の各分野で、情報技術に関してどのような研究が行われ、それらが実社会でどのように活用されているかについて基本的な理解を深めることができます
担当教員
葛岡成晃教授
Graduate School 大学院システム工学研究科
博士前期?後期課程
先端的かつ有用な研究を通じて
社会に貢献するエンジニアを養成
本研究科では、4年間の学部教育で培った基礎的な能力を基盤とし、より高度でかつ広範な実践的能力へと発展させるための教育を行っています。 次世代技術のキーとなる、9つのクラスタ(領域)を有します。
コミュニケーション科学
人と機械、人と自然など、多様な対話を円滑にすることで、人と自然に優しいシステムを創造し、社会貢献を目指します。
先進情報処理メカトロニクス
社会に役立つ機械情報システムの創造を目的とし、人工知能、システム制御、計測などの分野で先進的な理論と技術を探求します。
知能科学
人間と機械の融合に向けた次世代インタフェースを開発し、情報ネットワークをベースとした新しい通信技術について教育?研究を行います。
デザイン科学
デザインの理論と技術を、企画?設計?造形の各段階及びそれら相互の連関を軸として科学的かつ工学的に教育?研究を行います。
システム知能
実世界やインターネット上のメディア及び人間の行動によって生み出されるデータの解析と生成、提示、支援に関する研究を行います。
物理工学
新たなマイクロマシンの実現、光による情報の超高速伝送や高機能処理など、及び物理モデルの数学解析に関する教育と研究を行います。
ナノマテリアル
ナノレベルでの物質や生命現象の理解と制御、計測、機能発現などに必要な理論と技術に関する教育と研究を行います。
ナノテクノロジ一
物質を構成する原子?分子を思い通りに配列?操作して、新たな機能を持つ材料やデバイスを作り出すことを目指します。
知的モデリング
実世界の現象を数理工学的にモデル化し、システム設計?解析などを通じて問題解決のための理論と技術について教育?研究を行います。