障がい者の就労支援のためのカフェ立ち上げを支援
公開日 2015年03月31日
NPO法人ジョイ?コム
十分な雇用が少ない障がい者の雇用の場を生み出すために、新たに飲食?食品事業の立ち上げを企画。店舗の広報や宣伝のほか、メニュー開発を課題としたプロジェクト。
【実習内容】
カフェに対してさまざまな角度から提案を出すため、リサーチから開始。テナント周辺の野外調査を1週間ほど行い、時間ごとに住民や通行車の量などを調べ、その結果からターゲットとコンセプトを決めて提案を進めた。一般的なカフェとは異なり、障がい者の働く場を創出するということを第一の目的としているため、実際に一緒に作業をし、交流することで、事業の目的を再認識。お客様はもちろん、従業員である障がい者の方々も働きやすい快適な職場となるよう、作業や動きなどにも留意して提案した。チョコレート専門店としてのカフェでありながら、サンドイッチやスムージー、八百屋など、さまざまな要素を提供するとのことで、情報や内容を精査。自分が関心を持ったことについては積極的に提案するよう指導を受け、店舗の立地やショップの個性に合わせたネーミングや広告などを検討。4月以降のオープンに向け、新事業の立ち上げに携わった。
【成果】
そもそも大学の授業で理事長の講義を聞き、NPO法人の仕事に興味を持って学びたいと思ったのがきっかけ。新事業の立ち上げの仕組みにも興味があった。商品やサービス、デザインなどを提案するにあたり、全国のカフェは雑誌やインターネット、県内ではカフェめぐりを実施してリサーチ。その結果"ここだけ"を味わえることが大切だと実感し、マーケティングの観点からさまざまな手法を用いて再度、テナント周辺のライフスタイルを調査し、一度出したアイデアを再点検した。またチョコ以外にテーマが多分野におよんだことから、営業時間を2部に分けて展開することを提案。採択の可否については後日、連絡をもらうようになっているが、報告会では好意的な意見もいただけた。共に働くことで改めて障がい者の能力の高さを知り、さらに雇用の需要と供給の不一致を目の前にすることで、就労支援事業A型の内容と問題を深く理解することができた。
【期間】
8/20~9/16 うち19日間
【参加学生】
2名(観光学部2年)